2003年の車両動向
Car News 2003

車両動向総括

 2003年は世間では阪神タイガースの18年振りセリーグ優勝で湧きましたが西武バスにとっても節目の年でした。
 長らく路線車および貸切車といえば富士重工業製のバスと決まっていた同社にとって富士重工業のバスボディ製造部門からの撤退は残念なものを感じます。富士重工業のバスボディ製造部門からの撤退により2003年3月を最後に新車で富士重工製車を導入することは出来なくなりました。そのため日デの指定メーカーとなった西日本車体工業製のバスが増殖するようになりました。


車両動向〜路線車

新車・一般路線車

 2003年の西武バス大型路線車はバリアフリー法の理由もありワンステかノンステでの導入となっておりワンステは導入コストから中ドアは全地区4枚折戸となっていました。2000年以降前のり地区と後のり地区が同一外観で導入されてきましたが都内では4枚折戸でラッシュ等の多客に対応できる利点があっても多摩地域や埼玉県域では後のりであることから4枚折戸では利点がないと判断され全地区同一仕様からの訣別でした。
 初登場の車型が登場したのもこの年の特徴でした。まず割り切りタイプとも呼ばれる前中扉間ノンステのディーゼル仕様車がいすゞと日デに登場。日デは型式はそのままに西工ボディでいすゞはエルガノンステのType-Aと称されるLV280系が入りました。さらに西工ボディのUA272ならぬ珍車も登場。小平にまず3台が入り9月までに10台が導入されています。

新車・コミュニティ路線車

 2003年に新規に運行受託されることとなるコミュニティバスは東京都が東大和と小平で埼玉県はこの年の4月に政令指定都市化されたさいたま市です。各市に開設されたコミュニティバス用には小型車が導入されています。

転 属

 2003年の転属はまず1月の高松循環減便に伴う減車でA2-805が小平へ転属。同車は前年の東村山市の「グリーンバス」など小平所管のコミュニティバスの予備車に充当されています。
 前年に貸出し扱いで事実上の転属となっていた立川営業所所属車が正式に転属したのもこの年です。正式転属前にはノンステとツーステの4台ずつがトレードされこの形で正式所属になります。立川所属車は配置表から御覧願います。
 狭山と川越でもノンステと在来型のトレードが行われています。A2-788・789が川越から狭山へA3-101とA4-192が狭山から川越に転属しています。
 その他は小平の用途外車減車です。A7-400が2003年5月に狭山へA8-487が2003年7月に川越へ転属しています。小平は2003年10月にA9-606が狭山へ同じくA5-208・295・308・A6-369・A9-631・A0-677・A1-745・A2-781・814・831が立川へ転属しています。

廃 車

 2003年の廃車で特筆されるのは排ガス規制強化絡みでのDPF装着の有無での明暗です。1993年式でDPF装着もあれば逆に1994年式でDPF非装着で廃車される車が続出しています。しかし9月までに全車が廃車されたわけではなく新車の納車が遅れたため滝山・立川で一部12月までの指定外特別許可(DPF装着はせず新車到着後に廃車)を取得した車もいました。
  主な廃車車両では上石神井の田無引継ぎ車や西武バス最古参だったA1-866などが廃車されました。
 他にも西武バスでは廃車とされても車自体は西武総合企画へ移籍し西武文理や尚美学園、早稲田大学の特定車に転用された車もあります(幣サイトでは特定車に転用された車も廃車扱いとしているが廃車は登録ナンバーが外された車のみを指しナンバー抹消車と区別するためナンバーが付いたまま廃車された車は除籍と扱う。)。

車両動向〜高速・貸切車

新車

 この年から高速・貸切車も西工ボディでの導入となりました。ライオンズカラーの西工ネオロイヤルは結構インパクトがあります。この年このボディで導入されたのは9台でうち7台は高速用車で貸切車はたった2台の導入に留まりました。1398・1399・1300がC-T、ほかはSD-Uが採用されました。
 SD-Uで導入された6台はすべて高速車で1397のみ4列シート34席車であるほかは3列シート29席車です。C-Tで導入された3台のうち1300はトイレつき4列42席車であり高速前橋線向けの車です(2005年の路線廃止に伴い1300は所沢へ転属)。残る1398と1399は貸切車で観光狭山に配置されました。

転属・移籍

 転属は貸切1602が観光練馬から観光狭山へ転属。高速1362が用途を限定乗合に変更し練馬から所沢へ高速1468が1130代替で練馬から大宮へ高速1708が練馬から軽井沢へそれぞれ転属しています。さらに大宮羽田線の専用車1831・1832と南紀線用の1953と1954が大宮籍のまま西武観光バスに移籍しています。

廃車

 廃車は金沢線3列化に伴い4列車が3台姿を消したほか初代南紀線専用車1130が観光大宮を最後に廃車になりました。また2001年から運行されていた光が丘・高島平〜羽田線が2003年3月末を最後に廃止となり専用車だった1241が除籍されています(西武総合企画へ移籍)。


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