概　要

　1991年から製造されていたUA440系を平成6年排ガス規制に適合させた型式である。1996年から2000年にかけて製造されL尺車を主軸に運行する路線条件に合わせて短尺のH尺と長尺のN尺を並行導入した。1999年式以降はコーナリングランプが装備されている。高原バスを除く全営業所に在籍する。

KC-UA460LSN

　L尺はUA460系の主軸となる型式である。練馬に1台だけ所属するA8-568が3ドア車であるほかは全車前中2ドアである。L尺では運用に制約のある上石神井はこの型式は用途外車のみの配置である。なおA0-679を最後にバリアフリー化されたワンステのA5-61が入るまで用途外車は導入されていない。
　A7-402・451・456・467・A9-619・620・621・622・A0-677・678は中ドアにスロープを装備するワンステ車。A7代の中ドアは中型車用のものを使用しており幅が狭い。A7-431・444・450・475・476・479・480・A8-482・483・490は前ドアにA8-498・499は前ドアと中ドアの両サイドに補助ステップを備えるワンステ車である。A6-369は平成8年に唯一導入された大型車で電動リフト装備車。
　1998年式は原則アイドリングストップ装置無で導入されているが所沢に新製配置された522・523・529・530・550・551・558はアイドリングストップ装置を備える。逆に1999年式は原則アイドリングストップ装置有だが飯能に新製配置された589・590・591と都内に新製配置された592・593・594・606・631はアイドリングストップ装置を備えていない。
　なおA7-455・A8-502・522・523・530は'03年6月に除籍され特定車化（早稲田大学）された。また新座のA7-453は'03年に西武観光バス秩父へ移籍した。

KC-UA460HSN

　H尺車は保谷駅や田無駅など道路構造の良くないエリアでも運用可能とした車で1997年から2000年にかけて製造された。所属営業所は限られるが上石神井に多く在籍しているのが特徴である。上石神井のA7代とA8代は全車3ドア車でA9代以降は前中4枚折戸車である。1998年式の561〜567と2000年式の680はアイドリングストップ装置を備える。
　高野台に配置されるA7-403は2005年10月の荻14移管に絡み上石神井から転属したものである。移管後の荻14は点検時を除き全てノンステで賄われていることから通常時は運用に就くことはない。
　滝山は用途外車のA7-417とA8-500・501が西原車庫に配置されたがA8-500とA8-501は2003年に観光秩父へ移籍した。H尺の前中引戸車はこの3両のみである。

KC-UA460NSN

　長尺車は1998年と1999年に3台ずつ導入された。大宮に配置され全車前中2ドアの通常仕様車である。外観の違いはL尺車に準拠する。

特　　徴

• A7-417は西武バス唯一のH尺用途外車。
• A9-615・616・629・630・A0-680は中ドアが4枚折戸。このうちA0-680はアイドリングストップ装置がある。
• 3ドア車は上石神井の最終増備組であるA8-561以降がアイドリングストップ装置を備える。
• 1999年車以降はコーナリングランプを備える。

配属先と該当社番

社番青字は3ドア車
車番緑字は用途外車
車番斜体は短尺仕様車
社番下線付は長尺車

KC-UA460LSN

A7-457（所属：大宮→所沢）…従来仕様車

KC-UA460HSN

A8-564（所属：上石神井）…3ドア車

A9-615（所属：上石神井）…中ドア4枚折戸仕様車

KC-UA460NSN

A9-599（所属：大宮）